>>NOVELS

 

 

佐藤家の末っ子・メイが出会ったのは、世にも無気力な男だった。
すべてのことに無関心でどんなイメージにもとらわれない彼に、
「ハーフ」というレッテルに真っ向からNOをいい続けるメイは惹かれてゆく。
けれど彼はどうやらワケありで――。

「 涙のあとが消えるなら 」

1 雨あがり 8 プラチナ 14 アイス・カプチーノより幸せなもの
2 カフェラテ屋 8.5 天使接近 15 いまだけでいいから
3 ヒツジタオル 9 恋心 15.5 手のひらに舞い降りた明日
4 クラフツマン 10 総天然色 16 思うよりずっと
4.5 天使遭遇 11 落涙 17 スタートライン
5 後輩 11.5 INCONSOLABLE 17.5 175センチのしあわせ
6 自己紹介 12 救い 18 ドラマティックじゃなくても
7 錯覚 13 転機

 

 

 


 

 

雪の舞う日に初めてホッケーと出会った彼女と、ホッケー選手を兄に持つ清掃員の彼の話。
"理想の恋"にとらわれないふたりの恋愛模様。
SCENE1から時間の流れどおりに並んでいます。

「 理想の恋のこわしかた 」

 SCENE 1 「涙のロイヤルミルクティ」 1 *
――いままで目にしたどんなスポーツとも違う。
   こんなに不思議なものがあるなんて。
 SCENE 2 「アイスリンクで逢いましょう」
そのひとと出逢ったのは、最高に寒い冬だった。
 SCENE 3 「息も止まるほど」
斬りこむような鋭いまなざしだったはずなのに。
 SCENE 4 「理想の恋のこわしかた」1 *
めちゃくちゃカッコ悪いなコレ、と思いながら下を向いた。
 SCENE 5  「こうしましょうか」
 本気で惹かれてるって伝えたら、
このひとはわたしのものになってくれるだろうか。
 SCENE 6  「甘いオオカミ」1 *
オオカミに、咬まれてしまった。

 


 

 



ちっちゃな千鶴と、彼女を"肘掛け"あつかいしてる、アリゲーターみたいなあいつの話。
きぃんと冷たくて甘い恋、どうぞ。
千鶴とドミニクの視点が交互になっています。
 
「 アイスレベルへようこそ 」

 1ST ピリオド * SIDE CHIZURU *
知ってる?
氷も、熱を抱く瞬間があるってこと――
 2ND ピリオド * SIDE DOMINIC *
……なんだよ。
 バレリーナみたいで――すっげえ可愛かったのに。
 3RD ピリオド * SIDE CHIZURU * 
優しいドミニク。
 ――大好き
 4TH ピリオド * SIDE DOMINIC *
そばに引き寄せたい。触れたい。抱きしめたい。
もっと惑わされたい。
 5TH ピリオド * SIDE CHIZURU *
 苦笑いみたいなドミの顔が、
すぐにわたしの視界からにじんで溶けた。
 6TH ピリオド * SIDE DOMINIC *
倒れるならきっと、俺のほうが先だ、と思った――。
 7TH ピリオド * SIDE CHIZURU *
冷たい氷でさえ炎に負けないぐらい熱を持つような、
あの場所に近づきたい。

 

 

* 佐藤家の人々 *
  父・ペトル・ジェハーク…私立大学の非常勤講師。チェコ共和国出身。
  母・佐藤 さくら…国立大学の準教授。
長女・夏目 グレイス…会社員。既婚。
長男・佐藤 ドミニク…実業団のアイスホッケー選手。現在はチェコのエクストラリーグに所属。
次男・佐藤 カレル…アイスアリーナの清掃員。
次女・佐藤 メイ…大学生。