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 絶え間なくたちのぼる煙草のけむりと、鳴り続ける電話のベル。すぐそばの同僚にさえ、怒鳴らないと話もできない。
 デスクの上には、山積みのファイルと書きかけの原稿の束。その周囲を無造作に飾るメモ用紙は目の覚めるような蛍光色だ。
 紫煙の間から顔を上げて、ショートカットの女が誰ともなくたずねた。
「ねえちょっとこの前のあれどうなったの?」
「あ、あれはもうできてます。今、佑久たすくさんが目を通してて……」
 ずらりと並んだデスクの中央から素早い対応が返ってくる。 限りなく抽象的なこの程度の言葉でわかりあえるのが、編集業に携わる者のすごいところだ。
「上等! じゃそれ佑久ちゃんでいこう、言ってきて」

「え、いいのかな、大丈夫ですかあ?」
「平気よ、彼女今すっごくエンジンかかってるからね、特集のひとつやふたつドンと来いってもんよ」
 気の弱そうな新米記者は、生返事をしてデスクを離れた。
 ……部長は彼女に頼り過ぎではないのか。いくら『プレシャス』いちばんのやり手記者だからといって、半年前に離婚したばかりの
佑久モリノに、これほど多くの仕事をあたえるのは度を越している。
 真っ白なリノリウムの廊下を歩きながら、蛍光灯を見つめて考える。
 編集業界特有のざわめいた雰囲気と、人の出入りの多さ。朝夜区別なしのこの仕事にも、最近やっと慣れてきたばかりだ。

 てくてく歩きながら、角を曲がって現れた小柄な女性に気づいて彼は笑顔になる。
「あっ、佑久さん。探してたんですよ」
「あら
ヨウくん。どうしたの?」
 彼女は二重瞼の美しい瞳を上げて彼を見た。
 オーシャンブルーのテーラードジャケットに揃いのタイトスカートが、その肌の白さを浮き上がらせている。それを見て楊は思う。
 このひとは、綺麗なだけじゃない。
 よく見るととても女らしい格好なのだが、シャープな白の開襟シャツとタイトにまとめあげた髪がほどよく色気を抑えている。くどい色香は身の破滅こそまねくが、得にもならぬことを知っている賢さがあった。
「部長が、この前の企画書の指示お願いしますって。あの、佑久さんにまかせるそうです」
「そう、じゃ午後イチで企画会議やるからみんな集めといて。私これからランチ」
 片手では数えきれないほどの記事を受け持っているだろうに、佑久モリノは嫌な顔ひとつせずにそう告げる。
「あの……あのっ、佑久さん!」
 さっさと歩きだす彼女を振りかえって、楊は思わず引き留める。
「なあに?」
 振り向いた瞬間の表情があまりにも純真だったので、ひるみそうになった。咳払いをひとつして、せいいっぱいの笑顔を作る。
「いえ、その、あんまり無理しなくてもいいからって、部長が……言ってました」
 直立不動のその姿を見て、モリノはすっと目を細めた。
「優しいのね、楊くんは」
「えッ」
「でも私なら大丈夫。好きでやってることなんだから。じゃっ、あとでね」
 軽い音をたてて金のブレスレットを鳴らし、彼女は楊に手を振ってその場から消えた。
 まったく、大臣の息子だか何だか知らないけど、あんな綺麗なひとを手放す男がいるなんて信じられない。僕ならそんな馬鹿なことはしないのに。
 僕なら。
 思わず口から出そうになった文句をのみこんで、彼は踵をかえした。
 けれど、彼は知らないのだ。彼女の夫であった男だって、決して簡単にモリノを手放せたのではなかったことを。
 彼女よりすこしばかり自分を隠すのがうまかったばかりに、器用だからというひとことで片づけられた、もうひとりの犠牲者のことを。
 彼には知る術もないことだったから。

 

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 ひらいた朝刊の片面半分に掲げられた広告に、哲笙はふと目を止めた。
 それは新しいビルの施工式を祝うもので、いくつかの企業が協賛として名前を連ねていた。カムナギシティを中心にキュカリでは最近流通が変わってきており、そこに並べられたいくつかの企業名は外資系が多い。
 保険会社、コンピューター機器、食品会社などである。
 以前は、これほど公に外資系企業が何かするということはなかったように思う。これも209条の影響か、と哲笙は考えた。
 アジア主要国のあいだで取り交わされた貿易条約の理事国に、キュカリが選ばれてまだ日が浅い。気の早い経済学者たちの中には、肩を並べていただけでなくこれで名実共に日本を追い越したのだと言う者すらいた。
 そんなことに頭をめぐらせていると、二階から足音も荒く紀柾がおりてきた。くちびるを噛みしめながら挑むようなまなざしを投げつけてくる。
「……何だ?」
 テーブルについていた哲笙は、そのすごい形相を見ても眉ひとつ動かさずに新聞から顔をあげた。
「何だだと? しゃあしゃあと、よくそんなことが言えるな。これで満足か? ええ、満足かよ」
 紀柾が拳をテーブルにたたきつけた。
「いま事務所から電話があった。俺は――今度の仕事を降ろされたよ、コミュニティセンターのリデザインだ。先方から変更の知らせを受けたってよ。俺だけじゃねえぞ、藤女も波葉も同じ目にあってる」
「……それが俺と何の関係があるんだ」
 とたんに紀柾の両手がネイビーブルーのTシャツに掴みかかった。
 がたがたがたっと音をたてて、椅子が何脚か床の上を滑ってゆく。哲笙は座っていた椅子ごと背中から壁におしつけられた。
「ふざけんなよ! 裏でコソコソきたねえ細工したのはおまえだろうが」
 言いながら拳が繰り出される。 ガツッという硬い音とともに鉄を噛んだような血の味がわずかにひろがって、哲笙は左手の甲で口角を拭った。
 手についた血から紀柾の顔へと視線をうつす。切れたくちびるの痛みが哲笙の瞳を険しくさせた。
「やりかたが汚ねえんだよ、これで俺が帰るとでも思ってんのか」
 ふたたび拳を振りあげる。二度も黙って弟に殴られるのはごめんだった。
 逞しい腕をすばやく動かし、繰り出された拳をブロックしておいて逆に紀柾の手首を掴み、右手で脇腹を殴りつける。手加減したつもりだったが、頭に血がのぼった紀柾をおとなしくさせるのには充分だった。
「つけあがるのもいい加減にしろ!」
  軽く息を吸いこむと、よろめいて椅子に片手をついた弟に容赦のない怒号を浴びせる。両腕で頭を庇いながら座りこむ紀柾の襟元を、兄は左手で掴みあげた。
「俺のどこにそんな権力があると思ってるんだよ、頭冷やしてよく考えてみろ」
 哲笙の瞳が彼の心中をえぐるようにつきさした。そのせりふですべてが覆される。 紀柾が目を瞠った。静かにくちびるが動く。
「親父か?」
 なぜもっと早く気づかなかったのだろう……いや、とっくに知っているはずだ、あの父親がどんな人なのか。
 ここまで卑劣なことをするとは思ってもみなかったが。
 左腕の力を抜いて紀柾を放すと、兄は追い討ちをかけるように言う。
「言ったはずだ。黙って引き下がるとは思えない、と。予測できなかったおまえが甘いんだ」
「だったらどうして」
 言い終わらないうちに、紀柾の目に涙が盛り上がる。
「どうして、あのひとはさっさと俺を切り捨てねえんだ。関係ないやつまで巻き込んで……実力で掴んだ仕事は、こんなふうに失うためのものじゃねえぞ。何でこんな目にあってまで、久下の姓を背負って生きていかなきゃならねえんだよ? 関わるなって言ってくれれば、そんなもの喜んで捨ててやる。あのひとのどこが俺を息子だと思ってるってんだ。息子ならあんたがいるじゃねえか。昔から、それで充分のはずじゃなかったのかよ」
「それは違う」
「どこが違うってんだよ!」
 噛みつくように紀柾が問う。哲笙の表情は兄に変わった。
「接しかたは異なっていても、親父はちゃんとおまえを息子だと思ってる。だから縁を切らないんだ」
「ウソだ」
「目先のことにとらわれるな、キショウ。親父はおまえを連れ戻すためなら何でもする覚悟でいる。それがどういう意味かまだ判らないのか?」
 わずかな沈黙がまるでベールを剥いでゆくように二人のあいだを流れ、やがて紀柾は凍てつく瞳で兄を見やった。
「親父はガンで、もう先が長くない。だからおまえを呼んだ」
 声を荒らげた哲笙の言葉に息を飲む。
「遺産の相続権も含めて話があるそうだ。かならず連れて来いと、言われた」
 背に当たって椅子がわずかに音をたてる。紀柾は床にひざまづいて頭を垂れた。
「そんなこと……」
 涙が音を立てて床に落ちてゆく。
 あのひとがひとこと言えば、弟はこんなふうに抗ったりしないのだろう。 たったひとこと――おまえが必要だと。誰よりも、逢いたいと。
 素直に口に出せない分だけ、俺はあのひとによく似ている。
「なぜあの人は、言ってくれないんだ」
 泣きながらそうつぶやく弟の肩が力なく震えているのを、哲笙は黙ってみつめていた。

 

 

「……つまり、今度のことはすべて裏で紀柾の親父さんが手を回していた、ってことか?」
 どんなにおさえようとしても、藤女の声にはとげとげしさが滲みでてしまう。
 無理もない、と隣で波葉が首を振る。
「ごめん。俺の責任だ」
 リビングに集まった藤女、波葉、紗宗の三人の前で紀柾はそう言って頭を下げた。彼の後ろで、哲笙が腕組みをしたままその様子を見ている。
「おまえの親父さんって、いったい何様のつもりだよ? これじゃスネた子供と変わらないだろ」
 普段なら、まっさきにこういうせりふを吐くのは波葉だった。
 彼女は自分の利益になることなら何でもする野心家タイプで、こういう理不尽な妨害をされて仕事を降ろされた日にはヒステリーを起こして手がつけられなくなるような人種だ。
 けれども紗宗の予想に反して、波葉の専売特許を横どりしているのは藤女だった。
「……できるかぎりの償いはするつもりだ、ほんとにすまない」
 再びうなだれる声はいつになく弱々しい。
 そんな言葉が欲しいわけじゃない。一方的に謝られたら、自分はどうすればいいのか。紀柾が直接手を下したわけでもないのに。
「そんなこと、誰も訊いてないっ!」
 低く唸って藤女は椅子の脚を蹴った。背をむけた彼女をなだめようと、紗宗がその肩を抱く。
「あの、さしでがましいようだけど」
 この件についてただ一人の部外者である紗宗は静かに、けれども強い口調で切り出した。この家から10分ほど離れたアパートに一人住まいをしているせいなのか、彼は3人のように仕事を降ろされたりはしなかった。
「ひとこと明白にしておくべきではないですか。君たちの父親がどんなひとなのか」
 言葉はまっすぐ哲笙に向けられていた。
「俺に説明しろということか」
「あってしかるべきでしょう、みんないい加減な仕事をしているわけじゃない。何かそれなりの権力があってのことだと思いますが」
「紗宗、それは……」
「いい。俺から言うことだ」
 弟の口をさえぎって、哲笙は続けた。
「俺たちの父親はこの国の大臣だ。頭には国のことしかないようでね、人ひとりの仕事がどんなに重いものか知るよしもないらしい。藤女さんと波葉さんにはすまないことをした、父に代わって謝罪する」
「大臣?!」
 藤女と波葉が目をまるくする。 弾かれたように紗宗がつぶやいた。
「えっ、久下って、まさか――久下正禅通産大臣のことじゃ……」
「他にはいないな」
 他人事のように哲笙が答えた。とっさに紀柾を見やる紗宗のその瞳には、驚きの色がありありと浮かんでいる。
「何だよ、そんな顔で見るな。別に嘘ついてたとかいうんじゃねえだろ。たまたま誰も、俺があの通産大臣の息子かって訊かなかっただけだろ?!」
「……それって単に隠してたって言わないか?」
 げんなりしたように藤女が言った。やかましいッ、とひとこと吠えて紀柾は横を向く。
「言ったところであんたに対して認識変えるようなヤツ誰もいないわよ」
「だいたい水臭いんだよ、紀柾は」
 女性ふたりが続けざまにそう言ったので、さすがにバツの悪そうな顔になる。
「でも、隠してた代償はきちんと払ってもらわないと。このままじゃあたしも藤女もひきさがらないわよ」
「な、何だよ」
「その親父さんとやらに会わせてもらおうじゃないの」
「なっ……」
「あんたさっき『できるかぎりの償いはする』って言ったわよ。それにどうせ家に連れ戻される運命なんでしょ。いい? うちの劇団の次回主演はこのあたしだったのよ? それを、意地張ってうちに帰ろうとしないどっかの誰かさんのおかげでパーにされたのよ? この責任をどうやってとるつもりなの。駆け出しの建築家なんかより、ここは一度その通産大臣さんに会って本人から直接謝罪をいただかないことには納得がいかないわ」
 ……何とかならないのか、この傲慢さは、と紀柾は額を押さえこむ。
 それでも波葉に口答えする勇気など毛頭もなかった。そんなことをしようものなら、今度こそ鼓膜に三角定規をぶち込まれてあの世行きだ。
「放蕩息子のくせしてあんたに文句を言う権利があると思ってるわけ?」
 その言葉には哲笙ですら紀柾に同情して顔をしかめた。
「でもあたしも会ってみたいよ、紀柾のお父さんに。どうせ仕事も暇もらっちゃったし、行っても構わないだろ?」
 藤女までがそう言いだしたので、紀柾の顔はますます情けないものになった。
 もはやお手上げという風情で兄を見上げる。とどめはその哲笙の言葉だった。
「親父は忙しい人だからろくに家にもいつかないけど、おまえが世話になってる友人だと言えば顔ぐらい見せるだろ」
「んなこと言ったって親父はもう……」
 言いかける彼をさえぎって兄は続けた。
「俺からもちゃんと説明してやる、心配するな」
 戒めを含んだような声音だった。
「話のわかるお兄さんを持ってて助かるわ」
 あくまで陽気に波葉が言った。哲笙はそれを聞いて薄く笑っただけだった。

 

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――何、してるの?
 ぽつりとそう訊かれて、鳶色の瞳が彼女を見あげる。
――拳銃の手入れ。
 短くそう言って、床にあぐらをかいて座りこんでいた彼は、鈍く黒に光るそれを持ち上げた。
 足元にはウレタンの詰まった黒いケース。その中には、様々な種類の銃が整然と収まっている。
――ずいぶん持っているのね、これみんなあなたの?
――それだけ重要な位置にいるって証拠だろ。
 愉しそうに言う。それを聞いた彼女はドアによりかかったまま、いたずらっぽく瞳を細めた。
――ねえ、私にも撃ち方教えて。
 とたんに彼は少々戸惑いの表情になった。
――だめ?
――……いいよ、おいで。
 優しい声。
 言いながら鮮やかな仕草で弾倉をすべて空にして、軽く両腕をひらいてみせる。
 ついさっきまで彼が身につけていたシャツを素肌に着ただけの彼女は、ゆっくりとしゃがんで小柄な身体をその胸にあずけた。
 ふんわりと、背後から抱きすくめる要領で、日に灼けた腕が回されてきた。
――左手で銃底を支えて、右手の人差し指を軽く引き金にかけるんだ。もっと肘を伸ばして……そう。筒のこの部分に狙いを乗せて……引き金を引く。
 彼女の人差し指が動いて、がちりと乾いた音がした。思っていたよりずっと大きな音だ。
 一瞬、手がしびれたような感触があった。
――これ、けっこう破壊力あるの?
――人間に当たれば片腕がふっ飛ぶよ。
――……返す。
 彼女は息を呑む。
――何だよ、怖いの?
 吹きだしそうな声で彼が訊く。弾は入ってないのに。
――違うの、拳銃が怖いんじゃないの。
 彼女の声に、やがて大きな手が拳銃をつつみとる。彼はゆっくりとそれを床の上に置いた。
――俺が怖い……?
 今度は両腕で彼女を抱きすくめて、つぶやく。ゆっくりとくちびるを髪におしあてて。怖くないわけが、ない。だって彼はあの――。
 そこで、彼女のくちびるは柔らかくふさがれた。

 

 

 ふと時計を見ると、もう午前2時をすぎていた。モリノは指先で前髪をかきまわす。
 原稿整理をしながら寝てしまったのだ、と腕の下にちらばる原稿用紙を見つめて思いだした。特集記事と、コラムの連載と……あとは何だっただろう。
 まだ眠るわけにはいかない。あしたまでに、コラムに添える写真選定と整理する原稿を2本は仕上げておかないと、このあとがきつくなるのは目に見えている。ひとつ大きく伸びをしてキッチンへと立ち上がった。
 手早く淹れるコーヒーはミルクたっぷりでノーシュガー。マグカップを両手で包みこんで、キッチンテーブルの椅子に座りながら部屋を見回した。
 やけに広く感じる。新しいソファとテーブルはまだどこか見慣れない。やはり、独りのせいなのだろうか。
 半年前にでていった彼――最後のキスもせずにあっさり背を向けた。
 めぐらせた視線は本棚の上のセラミックの写真立てのところでふと止まる。わずかに瞳を伏せてから、それでもモリノは考え直したように腰を上げて本棚へと近づいた。
 思いだすのは、凛然とした横顔に形よくはねあがった眉。心地いいバリトンの声。左利きの薬指にはめられた金のマリッジリング。
 指先は静かに写真立ての上から彼の黒髪をなぞる。たった2年足らず。それだけしか一緒に暮らせなかった。
「……哲笙」
 それが愛しい人の名前だった。 夫婦だったという事実を消すくらいなら、この身を削られたほうがまだましだと気づいたのは、皮肉にも彼がでていったあとだった。
 思いたったようにとって返して、モリノはコードレスの電話を掴む。
 いつもかけているわけではないのに番号だけは忘れられない。なのに響いてくるのは呼び出しコールと、留守番電話のテープだけだった。
 独りにしないで。
 呪文のように心の中で唱えてみる。懐かしいその声を聞いたとたん、涙が溢れてくる。機械だと知りながら、それが彼の声だというだけで、モリノの胸は切なさに張り裂けそうになる。
 独りになりたくない。
 発信音が聞こえて、彼女はあわててスイッチを切った。小さな嗚咽がのどからこぼれる。
 誰よりも強く、優しかった。その鳶色の瞳も逞しい腕も、ほんの少し前まで私のものだったのに。
「哲笙……誰よりも――」
 まだ愛している、と言ったらあの人は笑うだろうか? 
 しんとした部屋にモリノのむせび泣く声が吸いこまれていった。

 

 

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